お知らせ
2025.05.07
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知らないと危険!アスベストの基礎知識と健康リスク
住宅や職場に潜むアスベストの影響とは?適切な管理と対策を解説
【アスベストとは?その特徴と使用歴史】
アスベストは、天然の鉱物であり、自然界に広く存在しています。
高い耐火性と断熱性を持つため、過去には一般住宅やビルの建材として広く使用されてきました。
特に、セメントや樹脂で固形化されることで、飛散のリスクが低くなると考えられていました。
しかし、1980年代後半からアスベストを使用しない方針が進められ、
一定量を超えるものには表示義務が課されるなど、業界も積極的に対策を講じてきました。
現在ではアスベストを含まない建材の開発が進み、新築の建物ではほぼ使用されていません。

【アスベストのリスクと安全性について】
アスベストが使用されている建物でも、通常は壁の内側などに施工されているため、
直接触れる機会はほとんどありません。しかし、経年劣化や破損により、
アスベストの微細な繊維が空気中に飛散する可能性があります。
特に問題なのは、アスベスト繊維は非常に細かいため、目に見えず知らず知らずのうちに
吸い込んでしまう点です。吸入すると肺がんや悪性中皮腫などの深刻な疾患を引き起こす
可能性があり、体内に蓄積されるため、簡単には排出されません。
そのため、作業所や解体現場では、吸入量を最小限に抑えるための環境整備が不可欠です。

【過剰な不安は不要、しかし無関心は危険】
アスベストが含まれる建材が飛散しなければ問題は少ないですが、
老朽化した建物の改修や解体の際には注意が必要です。
適切な補修を行うことで飛散を防ぎ、リスクを最小限に抑えることができます。
アスベストについての正しい知識を持ち、適切な安全対策を理解することが重要です。
過度に心配しすぎる必要はありませんが、「知らないから大丈夫」という考え方は危険です。
建物の管理や作業環境の保全をしっかり行い、健康を守ることが最も大切です。